1年

1年がすぎた。久しぶりに後輩が出来るわけで、なかなか不思議な気分だ(僕は高校時代後輩とのつながりがほぼなかった、というのは一つ下の後輩はいなかったからであるが…)。

さて、大学というのは極端に自由だ。今まで様々な制約があってこその学生だが、なかなかなれると気楽で良いものだと言っておこう。自由はなれないうちは本当に辛いものだと思う。病むし、何すれば良いのか分からない。

僕の友人はこの前一緒に遊んだ時、北朝鮮の人々は羨ましいと言った。「?」となったのだが、話を聞くとまあ分からなくもない、いや極端な例なだけで我々の多くに当てはまる事だと思う。要は、命を投げ打っても良いと思えるほどに夢中に、狂信的になれる対象があるという事なのだから。そのようなところが、羨ましいのだという。

恋でも、将棋でも。音楽でも、物理でも。これをするためなら死んでも良いと言える事があるのは、人間にとって明らかに強さの助けになってくるのだと思う。別に北朝鮮が凄いと言っているわけではない。この長い歴史の中で、夢中にさせるような存在がある国家や国民は強力な世界の勇者であり、そして脅威であった。

この一年、何かに打ち込み切ったものはなかったなと思う。それを作る気もあまりないのだが、もう少ししっかり意識を持って生きていくことを心がけたい。

到底かなわぬ恋をするのも、また一興と思いながらまた今年、今年度も充実した生活を送ろうと思う。