Here Comes The Sun

恥ずかしながら斉木楠雄のサイ難というマンガがかなり好きで、今集めているのだが、その中に出てくる未来を占えるキャラが、良いことの後には必ず悪い事があってその逆もまた然りと物事の運はバランスが取れているのだと言っていた(こんな内容だったと思う。因みにそのキャラは相卜命と言う。オススメなのでぜひ、読んでみてほしい)。

「Rain」で書いたこと、まあ言ってしまえばあれは、僕の知り合いが死んでしまった時に少し気が動転して書いてしまったところがある。そんなこんなで、正直あんまり元気が出なかったが、日帰りながら遠出の旅行に行った時、みんなが疲れて静かになったバスで、うとうとする好意を抱く人が反射で映るバスの窓を見つめることに、僅かながら幸福感を得たのは少しづつ踏ん切りを付け始めた証拠だと思う。

時は最良の薬だと誰かが言ったような気がする。私の親は、祖父が死んだ時狂ったように泣いていたが、今では命日を忘れかけている。

だが、それで良いのかもしれない。いや、人間として、それがもっとも、祖父もある種望んでいたことなのかもしれない。

悪運と幸運が入り交じることで、前の幸運も悪運も、少しづつ薄れて忘れていくのだろうと思う。

良いことと悪いことはバランスを取ってゆらゆらと我々に現れる。そう考えることで、多少のことは乗り切れるような気がした。